スイスフラン
「通貨の駆け込み寺」とも呼ばれるスイスの通貨です。スイスは皆さんもご存じのとおり、永世中立国として戦争を放棄している国でもあります。したがって、戦争などの有事の際に強みを見せる通貨であり、だからこそ、「資金を守るための避難場所」という意味も込めて、「通貨の駆け込み寺」と呼ばれているのです。ただし、そのような強みがある通貨であるために自然と世界中から資金が集まってくるため、資金調達を目的とした高金利は見られません。スワップポイント狙いで高金利の通貨と日本円をペアにしたいところですが、スイスフランの金利はそれほど高くないことを覚えておきましょう。
また、「スイスフラン」と「金価格」の関係性にも着目してみます。スイスは自然豊かな観光立国としてのイメージがありますが、金の産出量が多い国でもあります。つまり、金の価格とスイスフランには強い関係性が見られる傾向にあるんですね。具体的には、金価格が上昇するとスイスフランも上昇し、金が下落するとスイスフランも下落するという特徴を持っているのです。
スイス政府は、自国の通貨の安全性や信用性を第一に考え、スイスフランを守る政策を強く打ち出しています。したがって、安定性という面ではこれ以上ない信用がありますが、その分だけ、金利や為替変動などの投資に魅力的な通貨とは言えないのが現状です。「堅実」という言葉をあなたの投資の最大のテーマにするなら、スイスフランは魅力的かもしれませんが、それほど大きく勝負できる通貨ではないことを知っておきましょう。
金融庁に規制強化案に対する業者の反応とは?
金融庁が、FX取引におけるレバレッジの倍率制限やロスカットの徹底、信託保全の監督強化などを検討していることについて、FX業者はどのように反応しているのでしょうか?
そもそも、FX取引の監督省庁は金融庁なのですが、これまで各業者と金融庁がオープンに話し合いをしてきたわけではありません。FX取引を始める時、業者から様々な説明を受けますが、そのときに説明される「リスクの存在」や「気をつけるべき点」などは業者間で話し合ってきたものであり、金融庁とタッグを組んで作り上げられたものではなかったのです。業者の自由に任せられている部分が大きい反面、業者同士が連携して「節度あるサービスの提供」を守ってきたのですね。したがって、今回の金融庁の規制強化の検討は業者にとって「寝耳に水」だったかもしれません。「これまで自分たちで節度あるサービスを守ってきたのに、なんで今さら・・・」というのが、FX業者の本音かもしれません。特に、今回の規制強化案は「レバレッジの倍率規制」が柱になっていますので、レバレッジの高さで人気を誇っていた業者には大きな打撃となるでしょう。
ただし、利用者目線で言うなら、今回の検討は好意的に受け取っても良いと思います。これまで業者同士で連携してきたものの、やはりそれを無視して利用者に不利になるようなサービスを提供している業者もいるのです、今でこそ、金融庁と各業者がオープンに話し合って、利用者の利益につながるようなシステムを作り上げて欲しいものですね。
経済ニュースに無関心だ
経済ニュースに無関心な方が多いのには驚きです。経済ニュース、特に、世界各国の中央銀行の動向などは為替に大きな影響を与えますので、FX取引を行うのであれば少なくともこの点には注視すべきなのです。ところが、「難しい」や「わずらわしい」などの理由で、経済ニュースのチェックを怠っている人が多いのです。
FXは為替取引ですので、為替の変動や金利の数値が欠かせません。為替が変動したとき、なぜ変動したのかを分析して、同じような兆候が将来見えたときの参考にしておくのも大切なことです。また、なぜその金利の数値になっているのかを知らないと、思わぬ結果になってしまうことも考えられます。南アフリカとトルコなどがそのいい例ですね。ともに高金利の通貨ですが、経済的な状況には大きな違いがあるのです。
経済ニュースの分析は、経済の初心者の方には難しいものです。「難しいから」や「わずらわしい」という理由も理解できます。しかし、だからと言って「分析する必要がない」というわけではありません。投資信託のように、あなたの投資をプロにお任せするなら分析する必要はありませんが、自分の力で取引をするのであれば、絶対に経済ニュースに対する理解力や分析力は欠かせないんですね。インターネットの世界には、FX取引で使用する経済の専門用語を解説しているサイトがたくさんありますし、それらのサイトの中には初心者にも分かりやすく説明しているものもあります。まずは、専門用語を覚えて、その次に為替変動の要因や金利の謎についても勉強するようにしておきましょう。
取引スタイルとサービスが一致していない
ある人から、「米ドルの買いポジションを持っています」と言われました。さて、この人は何を目的に米ドルの買いポジションを持っているのでしょうか?正直、私には分かりかねます。2009年4月現在、米ドルはリーマンショック直後の下落から少しずつ回復しており、90円を切るような急激な円高から現在では100円前後で推移するまでに回復しました。それに、リーマンショック以降、アメリカの中央銀行である「FRB」は継続的に利下げを敢行したので、実質ゼロ金利政策になっているのです。はてはて、なのにどうして米ドルを買っているのか…?
この人に「なぜ米ドルを買っているのですか?」と聞くと、「いや、安定していると聞いたので。それに日本との経済完役も強いし…」という回答が返ってきました。たしかに、急激な円高から円安傾向に針が向いたとき、変動差益を狙う意味で米ドルを買うことは有効だったでしょう。なにせ、90円→100円になったのです。単純に計算すると10%以上のアップですよ。ところが、なぜかこの人は今でもそのポジションを持っています。この人は普段はサラリーマンで、週末にのみ取引をしています。したがって、中期トレードがこの人のスタイルになるんですね。
円/米ドルが100円前後でしばらく安定している様子から見て、私ならユーロやカナダドルにポジションをチェンジするでしょう。中期的な観点から見て、少なくとも米ドルよりは魅力がありそうです。このように、自分の取引スタイルを自己分析して、それに応じた取引やサービスを活用するべきなのです。FX取引で継続的に利益を上げたいなら、取引スタイルとサービス内容について一致させておくようにしておきましょう!
複利運用をしていない
「複利運用」という言葉、すでにご存じの方も多いと思いますが、簡単に説明すると、「利益で利益を生む」ということになります。たとえば、100万円の自己資金で取引をしていて、取引を繰り返した結果、10万円の利益が出たとしましょう。その10万円、皆さんはどうされますか?何となく自分の銀行口座に出金したいですよね。最近のFX業者の傾向を見ていると、一定回数までなら銀行口座への出金手数料を無料に設定しているところも多いですし、手にした10万円で何かおいしいものでも食べに行きたい気分になります。
しかし、これでは投資効率はいつまでたっても上がりません。なにせ、証拠金の100万円にはなんの変りもないのですから。そこで、手にした10万円を銀行口座に出金するのではなく、100万円の自己資金に上乗せするか、あるいは、その10万円で新しいポジションを建てるようにしておきましょう。
「でも、せっかく手にした10万円だし、はやく引き出したい…」と思う気持ちも理解できます。しかし、そもそもあなたがFXを始めた目的は何でしょうか?10万円だけを稼ぐことですか?違いますよね。10万円はあなたが今後、手にしていく利益のほんの一部なのです。したがって、10万円だけで満足して、その規模の取引に収まっているとなると、いつまでたっても効率よく利益を連発することなど不可能です。10万円の利益はたしかにうれしいですが、それをもとに新しいポジションを建てるなど、複利運用を考えた投資を目指してくださいね。
FX口座が一つしかない
FX取引を始めたばかりの皆さん、取引の口座はいくつ持っておられますか?「取引口座の数?1つですけど…」という人が多いのではないでしょうか?もちろん、1つだからと言って非難しているわけではありません。別に1つでも良いのです。しかし、FX中級者ともなると、口座数が1つということはほとんどありません。最低でも2つは持っておられます。私の知り合いなど、株取引の口座なども合わせると、じつに12口座も持っているのです。
では、なぜ複数の口座を持つことが大切なのでしょうか?まず考えられるのが、「取引場所を増やす」ということです。たとえば、あなたが取引している業者、当然ですが定期的にシステムのメンテナンスが入ります。また、サーバがダウンすることも考えられますし、回線が込んでいる時はスリッページなども発生してしまいます。このような状態で変動が大きくなったりしたらどうでしょうか?
これは困りますよね。口座が一つしかないということは、取引できる場所が一つしかないということです。したがって、何かしらの理由でその場所での取引に振りを感じたとしても、その場所で取引を続けるしか方法がないんですね。これを防ぐためにも口座数を複数持つことが大切なのです。もちろん、メイン口座で主に取引を行うのですが、それとは別に、他の業者にサブ口座を持っておきましょう。万が一の保険にもなりますし、皆さんが想像される以上に複数口座の所持は重要なことなんですよ。
完全に「成り行き任せ」にしている
これも初心者の皆さんに良く見られる傾向です。為替取引において、「成り行き」、「指値」、「逆指値」の3つの言葉は絶対に知っておく必要があります。「指値」とは、買い注文を入れる値段を事前に設定しておいて、その値段になったら自動的に買い注文が入るようにしておくことです。「逆指値」とは指値の反対語で、ある値段になったら自動的に売り注文が出るように設定しておくことなのです。この「指値」と「逆指値」をうまく活用することで、買い注文をドンピシャのタイミングで出したり、通貨の下落による損失の拡大を防ぐ、あるいは、十分な利益を確保できたタイミングで売ることが出来るのです。
ところが、初心者の中には完全に「成り行き任せ」にしている人が多いのも事実です。「成り行き」とは、自動注文を出すことなく、その場任せの売り買いをしているという意味です。もちろん、為替が不規則な変動をしている時や、デイトレードのような手法においては「成り行き」で取引することもOKなのですが、「デイトレードでもなければ、為替も安定している」という場合、やはり指値や逆指値を活用して取引した方が効率が良いのです。
指値や逆指値に関しては、FX業者が開催しているセミナーでも勉強できますし、チャートから設定することも出来ますので、まずは指値と逆指値の存在を知って、すぐに活用できるよう、しっかりと勉強しておきましょう!さもないと、いくら取引を繰り返しても利益が出ない、または、損失が出てしまうという、無残な結果に終わってしまうことも考えられるのです。